シンバが主人公の前作『ライオン・キング』を初めて観た時は、シンバの父ムファサの性格に惹かれ、ムファサのような人と結婚してシンバみたいな子が欲しいと思ったほどです(笑)。
もし何かの動物と衣食住を共にするなら、名前はムファサにしよう!とかね。
それほど好きな『ムファサ』が王になるまでのお話、本当にワクワクしながら、チケット売り場のスタッフさんが「ココが目線の高さで見やすいですよ!」とお勧めてくれた2番スクリーンのど真ん中のシートに座りました。
両親と生き別れ孤児となったムファサ。
野良と言われながらも、たどり着いた『オバシ王』率いるプライドの下で、王の息子『タカ』に助けられ成長していきます。
ムファサを何度も救ったタカ、兄弟のように育ち共に築いてきた絆。その絆がなぜ壊れたのか…。
ムファサの仲間への優しさ、生まれ持った能力、勇敢さ、強さ… ムファサが持ち合わせる多くの良さが、やがてタカの劣等感を芽生えさせてしまうことになるのですが…。
次期王となるはずだったタカ。
王家の血筋を引きながら、その素質を引き出せず葛藤するタカと、孤児でありながら、素質を持ち成るべくして王になったムファサ。
これってどこかで… ふと、『グラディエーター』のコモドゥスとマキシマスの関係性に通ずるものを感じました。
同じ女性を巡る複雑な想いの設定もまた似てる。
と、ここまで書いて思ったのですが、ムファサ大好きな私が、この作品はなぜかタカの側から観ていることに気が付きました。
闇堕ちしてもムファサを見捨てる事まではできないタカ。
絆は切れそうで、かろうじて繋がっているように感じるシーンが切ない…。
スカーの目の傷痕は、そういう事だったのね。
これはハッピーエンドなのか。
どちらの側から観るかによって変わってくると思いました。
とか言って、タイトル『ムファサ』なんだから、ムファサ目線で観るのが正解なんでしょうね。
この先ネタバレあり
個人的な見どころ
敵として登場するアルビノのホワイトライオン達。そのプライドの王『キロス』。
白いっていうだけで特別感がある上、体も大きく迫力満点の存在感。
やはり、かっこいいヴィランに人は弱いものですね。

超個人的な見どころ
このキロスの声、憧れの “北欧の至宝 “ マッツ・ミケルセンが演じています。
セリフだけじゃなくキロスが歌うシーンでは、至宝の歌声が聞けるんですよ!!
人前で歌う事はないと言うマッツの歌声が聞けるだけでも、貴重な見どころです。

が…!
超個人的な残念・無念
なんと字幕版はすでに終了チーン。これだけ盛り上げておいてごめんなさい。
私は至宝の歌声聞けなかったよ(泣)

旅の途中
さて、キロスは息子を殺された復讐としてオバシの群れを襲います。
先に群れから離れていたムファサとタカは、執拗に追ってくるキロス達から逃げながら神話の地ミレーレを目指して旅をします。
その途中で出会ったサラビにタカは想いを寄せます。
そこから悲劇に繋がっていくのですが…。
タカの想いを知っているムファサはさりげなくタカをフォローし、サラビの気持ちをタカに向けようとしていました。
しかし、結局はムファサとサラビはお互いの気持ちを確かめ合ってしまいます。
ここは恋愛においてあるあるかもしれません。
この衝撃的な光景が決定打でタカの中で何かが弾けます。今までモヤモヤしていたムファサへの感情も手伝って怒りと妬みが溢れ、自らキロスに協力すると話を持ちかけるのです。
闇堕ちの瞬間ですね。
復讐心
前作で気になっていた、スカーがあれだけの復讐心をもつ理由。本作でそれが明かされた訳ですが、私的には少し弱い気がしました。
しばらく考えていたのですが、それは理由とされるいくつかの出来事の内容というより、スカーの性格、考え方によるものなのではないかということ。
つまり、自分中心で考えるところがあるスカーには、それらの出来事がとても耐え難いものに感じ、憎しみが倍増していった、そう考えれば納得ができました。
2人を分けた明暗
両親から聞いていたミレーレ。一緒に目指すはずだったその地に、諦めず希望を持って進んだムファサ。
その先で得たもの、待っていたもの…。
目の前の困難に立ち向かい、自分や仲間を信じ守ることで、更に強さと信頼を手に入れ不動の王に君臨したムファサ。
対して、自分に自信のないタカはいつも近くにいるムファサと自分を比べてしまいます。
心の弱さが裏切りへと転じ、信頼も愛情も失ってしまいました。
そして、王となったムファサの下、劣等感を抱え暮らしていくことになるのです。
なんとも対照的な2人。あなたはどちらに、より心を動かされましたか?


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